
アルケニウム技術
人類は論理と知性を以て理不尽に抗い、世界を豊かにする存在である。
アルケニウムはその原動力として、世界に新たな可能性を開く鍵となる。
だが同時に──人類を滅ぼし得る破滅の源泉にもなる。
我らは揺るぎない理念のもとにこれを扱わねばならない。
──2032年 クロッカー第2席 逢魔幻斎
現実改変について
物理法則を書き換える力。
現実改変とは、物理法則を書き換える行為のことを指す。
ありとあらゆる現象は、現実改変によって上書きされる可能性がある。
◇ ひも干渉力
素粒子の性質を司る「超ひも」との相互作用を行う力。
現実改変は、基本的にこの力によって媒介される。
◇ 根源行使者
現実改変を行使することができる個人。
その存在は人間であると同時に戦略兵器でもあり、
国家・組織によって厳しく管理される。
アルケニウム
現実改変を実現する、禁断の新物質。
人類が「現実改変」を行う事を可能にする物質。
特殊な加速器で元素を超光速で衝突させることによって生成される。
◇ 根源物質
アルケニウムと結合した物質。
物理法則を超越した性質を持つ。
◇ アルケードラッグ
アルケニウムを体に取り入れるための薬品。
これを服用することで、現実改変を行使することができるようになる。
◇ アルケーウェポン
現実改変を行使することができる武装。
「アルケー現実錨」と呼ばれる特殊な錯イオンを使用することにより生産できる。
ドラッグのような服用リスクがなく、非行使者でも活用可能であるが、
一般的にアルケードラッグによる現実改変より効果は劣る。
根源災害
現実改変によって発生した異常現象の総称
現実改変によって発生した異常現象の総称で、
大きく「根源生物」と「根源事象」に分けられる。
◇ 根源生物
アルケニウムを取り込んだ生物兵器。
多くは大戦時代に生み出されたが、稀に自然界で発生することもある。
◇ 根源事象
現実改変によって生み出された異常な物品や事象。
現実改変によって起こる効果を完全に制御することは困難であり、
度々周辺環境や生命活動に深刻な影響を及ぼす。
オリンポス世界錨
現実改変の安全装置
国際研究機関アマラによって、世界各国に張り巡らされた鉄塔群。
「世界を崩壊させる」又は「地球を崩壊させる」現実改変を妨害する。
◇現実改変を用いた戦闘
世界錨が無い場合、CL2の能力者でも人類を滅亡させることが可能である。 そのため、現実改変能力を用いた戦闘においては「指向性」が重要となる。 「世界を崩壊させる」と判定されないように、そのエネルギーをターゲットのみに集中させる必要があるのだ。
CL
現実改変能力の強さを示す指標
ある根源行使者が行使できる現実改変の出力と、その能力が世界にもたらす影響の大きさから総合的に算出される値。0は改変を行うことができない一般人で、基本的に15が最大。
以下にCLの基準を示す。
◇CL0
現実改変能力を行使できない一般人。世界人口の7割を占める。
◇CL1~2
根源行使者の8割以上を占める。
アルケードラッグを行使できるだけでも、個人は戦略兵器となる。
(現実世界で例えると戦闘機くらいの立ち位置。)
◇CL3~5
根源行使者を有さない国相手の戦争であれば、数人で終わらせられる。
(現実世界で例えるとイージス艦の艦隊くらいの立ち位置。)
◇CL6~9
同レベル以上の能力者との戦闘が起こらなければ、
大国の首都を一人で壊滅させる事ができる。
(現実世界で例えるとアメリカの空母打撃群くらいの立ち位置。)
◇CL10~14:ロールプレイ上、動かしずらい可能性があります
同レベル以上の能力者との戦闘が起こらなければ、
大国を一人で滅ぼすことができる。
(現実世界で例えると核兵器くらいの立ち位置。)
◇CL15:ロールプレイ上、動かしずらい可能性があります
測定不可能な改変出力を持つ能力者。
同レベル以上の能力者との戦闘が起こらなければ、単独で人類を滅ぼし得る。
(現実世界に例えることができる戦力は存在しない。地球破壊爆弾。)
◇D2(Demi Dea):キャラクター作成不可
世界で数人しか確認されていない不老不死の根源行使者。
測定不可能な改変出力を持ち、ドラッグを飲まずとも現実改変を行使できる。
改変種別
現実改変の系統を表す概念
現実改変は、主に司る現象によって6種類の系統に分けられる。
通常は各個人やアルケードラッグによって得意な改変の種別が異なる。
◇アプリオリ
「先験的」の意味を持つ。光学や相対論的法則を司る。
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例1:光を操りレーザービームを出す
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例2:空間を操り、距離を一瞬で詰める
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例3:時間を操り、時を止める
◇アンガージュマン
「現実への関与」の意味を持つ。熱力学的法則を司る。
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例1:空気中の粒子の温度を操り、火を起こす
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例2:絶対零度を作り出し、致命傷を受けた人間をコールドスリーブさせる
◇イドラ
「偶像」の意味を持つ。精神や生理現象を司る。
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例1:敵に自分を好きにさせる(違法)
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例2:脳の処理速度を上昇させる
◇オートノミー
「自己決定」の意味を持つ。流体力学的法則を司る。
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例1:空気中の粒子の流れを操り、高圧力の風によって敵を切り裂く
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例2:空気の運動作用を制御し、上昇気流を作り出して空を飛ぶ
◇サンクション
「制裁」の意味を持つ。力学的法則を司る。
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例1:ただ純粋に力場を作り出して敵にぶつける
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例2:斥力を生み出して攻撃をはじく
◇イデア
「本質」の意味を持つ。量子力学的法則や電磁気学的法則を司る。
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例1:モナドの量子暗号鍵に干渉し、ハッキングする
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例2:質量保存の法則を改変し、新しい物体を生み出す
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例3:素粒子間の相互作用を改変し、敵の身体を崩壊させる